保育園を訪ねていただくと、広い園庭に大きな園舎が目に飛び込んでくると思います。「え？これ保育園？」と思われるかも知れません。実は小学校の校舎でした。廃校になった校舎の利用法が話題になっていますが、みどり保育園は30年以上も前から廃校となった校舎を利用して保育園をしています。新しく建てた木の園舎とは違い、昔ながらの木のぬくもりのある室内、そして建物の歴史、地域の想いがたくさん詰まった保育園です。自然の変化が目の当たりにできる山々、夏になると川遊びをする横輪川が前を流れ、土の匂い・澄みきった空気をたっぷり感じられる場所にあります。
保育園の子どもたちは、この自然の中で、ほんとうにのびのびと過ごしています。特に夏の川遊びで、ひんやりする川に入った時・デコボコした川を歩く時の感覚は、実際に体験しないとわかりません。カニやオタマジャクシを発見したときの喜びや実際にさわった時の感動。自然の中で遊ぶと言うのは、与えられた玩具でなく、そこにある何かを見つけて体験したり遊びに発展させたりする楽しさがあります。 また、少人数での園生活は、年齢をこえて子ども同士がかかわり合い“思いやる心・優しい気持ち・助け合う力”が自然に身についています。子どもたちが子どもたちを育てています。そのサポートをするのが保育士だと考えています。
ゆったり流れる空間で、ゆっくり毎日を過ごし、ゆとりある心を…。